倉庫火災めぐる損害賠償訴訟、アスクルと古紙回収の宮崎がともに東京高裁へ控訴

倉庫火災めぐる損害賠償訴訟、アスクルと古紙回収の宮崎がともに東京高裁へ控訴

1審は51億円認める

アスクルが2017年2月に当時埼玉県三芳町で運営していた大型物流施設「ASKUL Logi PARK首都圏」が全焼した火災をめぐり、古紙回収大手の宮崎(愛知県清須市)の過失で出火、多大な損失を被ったとして、約101億600万円の損害賠償を求めていた裁判で、東京地裁が4月26日、アスクルの主張を認め、宮崎に対して約51億1900万円を支払うよう命じたことに対し、アスクルは5月17日、判決内容を不服として東京高等裁判所に控訴したと発表した。

控訴は5月9日付。アスクルによると、宮崎も控訴したという。

アスクルは控訴を決断した具体的な内容を開示していないが、東京地裁の判決で、アスクルの従業員が火災報知器の誤作動と思い込んでスイッチを切った点を過失と認めた点などを考慮した可能性がある。

(藤原秀行)

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