三菱造船、舶用大型低速2ストロークエンジン向けにアンモニア燃料供給装置を納入

三菱造船、舶用大型低速2ストロークエンジン向けにアンモニア燃料供給装置を納入

温室効果ガス排出削減を後押し

三菱重工業グループの三菱造船は5月24日、舶用大型低速2ストロークエンジン向けアンモニア燃料供給装置を、エンジンの製造などを手掛けるジャパンエンジンコーポレーション(兵庫県明石市、J-ENG)に納入したと発表した。

J-ENGは現在、長崎市の三菱重工業総合研究所長崎地区で、新たに開発した舶用大型低速2ストロークエンジンを使った多様な条件下でのアンモニア燃料試験を実施中。三菱造船が今回納入したアンモニア燃料供給装置も同地区に設置、同試験におけるエンジンへの燃料供給を担う。

アンモニアは燃焼してもCO2を排出せず、海事業界の温室効果ガス排出削減に大きく寄与する燃料として注目され、安定的なクリーンエネルギーとしての将来的な活用が見込まれている。三菱造船は今後、さらに船舶用アンモニア燃料供給装置の製造・供給も手掛け、海事業界の温室効果ガス排出削減につなげていきたい考え。


アンモニア燃料供給装置(三菱造船提供)

(藤原秀行)

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