イー・ロジット、「週2相当勤務」からOKの短時間正社員制度を開始

イー・ロジット、「週2相当勤務」からOKの短時間正社員制度を開始

人員確保しセンターで円滑な出荷可能に

イー・ロジットは5月31日、8時間より短い勤務の「短時間正社員制度」を5月1日に開始したと発表した。

EC関連物流を一括して代行する同社の物流拠点「フルフィルメントセンター」でパートタイマーとして勤務していた2人が短時間正社員に移行した。

物流業界の人手不足が深刻化する中、柔軟な働き方の一つとして短時間正社員制度を開始。人員を確保し、円滑な出荷を可能にするのが狙い。

総務省の労働力調査によると、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年と2022年を比べると、女性の正規雇用は80万人増加、非正規雇用は50万人減少した。コロナ禍における消費者のライフスタイルの変化により物流量が増加し、ECに特化したフルフィルメントサービスを行うイー・ロジットも大きな影響を受けているという。

これまでにも、2月から「フルフレックス制度」を採用するなど、働き続けられる環境の整備に取り組んできており、さらに対応を強化する。

通常、大型物流センターは地価の安いエリアに開設される傾向があるが、イー・ロジットは都心部に展開しており、倉庫周辺に小学校が複数あるかどうかも新設判断の目安の1つに据えている。

近隣の小学校に通う子供を持つ主婦は10年、20年と長期的に働いてもらえるケースが多く、平均してスキルの高い人材になり、優秀な人材の確保・定着につながっているため、パートの7割を女性が占め、育児・家事と両立するスタッフが多く勤務している。

今年4月に育児・家事・介護やプライベートの事情と両立しやすくなるよう、「短時間正社員制度」を導入し、対象者は5月から勤務体系を変更している。同制度を活用することで、従業員がキャリアアップを目指したり、ボランティアを行ったり、4月から解禁された副業に挑戦したりと、可能性が広がるとみている。

【イー・ロジットの短時間正社員制度の概要】
(1)月の所定労働時間65時間(週2日相当)、100時間(週3日相当)、130時間(週4日相当)の3パターンの勤務体系から選択が可能
(2)フルフレックス制度の中で週の勤務基本日数・1日の基本労働時間をあらかじめ設定
(3)時間当たりの基本給および賞与は同種のフルタイム正社員と同等、その他福利厚生もフルタイム正社員と同等


職場イメージ(イー・ロジット提供)

(藤原秀行)

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