キリングループロジ、安全指導の「特任インストラクター」本格始動

キリングループロジ、安全指導の「特任インストラクター」本格始動

新たに3人任命、危険体感研修を全国で展開

 キリングループロジスティクス(KGL)は10月5日、物流現場の安全指導を担う「特任インストラクター」の任命式を神奈川県海老名市の同社東日本支社物流管理部湘南支店で行った。

 3人はKGLグループのケーエルサービス3社に所属している石井潤、石山重治、牟田口直の各氏。

 この1年間、安全意識を高める重要性を協力運送会社などの参加者に分かりやすく示す「安全体感研修」のカリキュラムを実施できるよう訓練を重ねてきた。

 今後は既に活動しているKGLの鶴田秀樹氏と合わせて計4人が手分けし、全国の物流拠点を回って安全体感研修を実施。安全意識の重要性と日々の作業で留意すべきポイントを訴える。

 任命式に先立ち、協力会社などのトラックドライバーらを前に、3人が「安全体感研修」を行った。人形を使い、トラックからの荷降ろし中に足を滑らせて荷台から転落したり、バックしているフォークリフトにひかれたりするシーンを再現。視覚に訴えることで、作業中に注意すべきポイントを理解しやすくした。

 他にも、人の頭を模したカボチャにヘルメットをかぶせて高所から落とし、衝撃から身を守る効能を確認してもらうなど、KGLグループで独自に工夫を凝らした研修を展開した。

 任命式では、KGLの近藤太郎物流管理部長が1人ずつ任命証を手渡した後、「当社グループにとどまらず業界全体の安全品質を高め、災害のない作業を実現していきたいとの思いで安全体感研修を続けてきた。全国の現場に安全の重要性を伝えていく活動をより一層活発に行っていきたい」と強調。

 石井氏は「協力会社の方々にもぜひご協力をお願いしたい」、石山氏は「皆さんの安全を守りたいとの思いで今日までやってきた。ぜひ頑張りたい」、牟田口氏は「皆さんが朝現場に来られた状態でそのまま安全にご自宅へ帰ることができるよう精進したい」とそれぞれあいさつし、安全体感研修の効果浸透への意気込みを示した。

(藤原秀行)




「安全体感研修」は危険な行為や事故を人形で再現するなど、参加者にインパクトを持って伝えるよう工夫を凝らしている


「特任インストラクター」の任命証を手にする(左から)石井、石山、牟田口の各氏

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