高い密封性備え、食品の賞味期限延長も可能
寺岡精工は6月5日、王子ホールディングス(HD)と共同で、環境配慮型の紙製トレー容器「KIRIGAMI(キリガミ)」を開発したと発表した。
世界的なプラスチック使用量削減の動向を受け、プラスチックトレー容器の紙化が進んでいるほか、賞味期限延長によりフードロス削減につながる高機能の包装形態は、食品流通業界から強い需要があるのに対応。
環境配慮の観点から、食品業界の包装ソリューションに知見を持つことを活かし、紙加工技術を持つ王子HDと共同で、高い密封性を付与可能な紙製トレー容器を生み出した。
KIRIGAMIはフランジ部(トレーの縁)に継ぎ目がないため高い密封性を備えている。パッケージ内の空気を食品の保存に適したガスに置換して包装することで賞味期限の延長を可能にする「MAP包装」にも使用可能で、食品の賞味期限延長によるフードロス削減に貢献できると見込む。
紙部分とトレー内面フィルムは容易に分離できるため、使用後の分別廃棄が可能。容器に印刷できることから、内容物を表示するための二次包装の削減や美粧性の付与につながると見込む。
KIRIGAMI(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)