経産・国交両省、トラックの運行効率向上など議題に
経済産業、国土交通の両省は6月13日、世界を大きく変えたインターネットの形を物流の世界で再現し、業務効率化や省人化などを図る考え方「フィジカルインターネット」を日本の物流領域で2040年までに実現するための方策を推進する官民の検討会議「フィジカルインターネット実現会議」を開催した。
席上、両省は北海道で荷主企業や物流事業者、行政関係者らが参加した「地域フィジカルインターネット懇談会」を7月28日に道内で開く方向で準備を進めていることを説明した。
物流が抱える課題は地域や業種ごとに差があることを踏まえ、地域レベルでフィジカルインターネットの実現を図っていくのが狙い。北海道は特に面積が広大で、物流網を維持するのに相当な負荷があると見込まれることなどを踏まえ、関係者が一堂に会して、トラックの運行効率向上などの方策を議論する見通し。
大雪など災害にあらかじめ備えた発注改善の取り組みなどもテーマとなる可能性がある。
両省は他の地域でも、関係者による会議を開催するとともに、物流の実態調査を実施し、課題を洗い出して中長期的にフィジカルインターネット実現の道筋を描いていくことを念頭に置いている。
(藤原秀行)