基本合意書を締結
SkyDriveは6月19日、「空飛ぶクルマ」の製造に向けた協力について、スズキと基本合意書を締結したと発表した。
調印式に臨むスズキの神代英俊常務委員(左)とSkyDriveの福澤知浩代表取締役CEO(最高経営責任者)
調印式の様子。(左から)スズキの船外機「隼(Hayabusa)」、「ジムニー」、SkyDriveの「SD-03」スケールモデル。ジムニーにSkyDriveの福澤CEO、SD-03にスズキの神代氏がそれぞれ搭乗
両社は昨年3月、空飛ぶクルマの事業化に向け、連携協定を締結。2社間で機体や要素技術の研究・開発を進めるとともに、製造・量産体制の検討、スズキの車両に空飛ぶクルマを加えた新しいモビリティの構想具体化、インドを中心とした海外市場開拓などを進める計画を公表していた。
今回の基本合意書締結もその一環。SkyDriveは空飛ぶクルマの製造を目的とした100%出資の子会社を設立。同社とスズキは、スズキグループが静岡県内に保有する工場を活用し、2024年春ごろをめどに空飛ぶクルマの製造開始を目指す。
スズキは製造子会社の人材確保など製造開始に向けた準備についても協力。より具体的な条件について協議を継続し、別途取り決める予定。
製造を予定している3人乗りの空飛ぶクルマSKYDRIVE
24年春の稼働を計画しているスズキグループの静岡県内の工場(候補)(いずれもSkyDrive提供)
(藤原秀行)