福山通運、小丸交通財団の活動支援に向けた自己株式処分を撤回

福山通運、小丸交通財団の活動支援に向けた自己株式処分を撤回

1株当たり1円で200万円調達支援を想定

福山通運は6月23日、定時株主総会への提出を予定していた議案のうち、公益財団法人小丸交通財団の社会貢献活動支援を目的とした第三者割当による自己株式処分の件に関し、付議を撤回すると発表した。

同財団は交通事故防止へ各地で交通安全教室の開催などを手掛けており、2013年に発足。15年には内閣府から公益財団法人の認定を受けた。

同社は自社普通株式200万株を、1株当たり1円で同財団に割り当てて処分することにより、同財団が200万円を調達、活動の原資に充ててもらうことを想定していた。

同社は撤回の理由について「当社が目指すSDGsの推進や、安全・安心で豊かな社会づくりへの貢献のための支援が、中長期的な観点から当社の持続的成長と企業価値の向上に資するものであることについて、株主の皆様へのさらなる情報提供や十分な時間をかけたご説明により、ご理解をいただくことが必要と判断した」と説明。処分額などに株主から懸念が出た可能性がある。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事