商船三井が中国で初の船舶リース契約

商船三井が中国で初の船舶リース契約

資金調達手法の多様化で地域戦略深度化図る

商船三井は6月28日、COSCO SHIPPING LNG Investment(Shanghai)、CNOOC Gas and Power Singapore Trading & Marketing、CETS Investment Management(HK)のと共同出資に参画した会社を通じ、Bank of Communications Financial Leasing(BOCOM Leasing)と中国の滬東中華造船(集団)有限公司(Hudong-Zhonghua Shipbuilding Group)で建造中の新造LNG(液化天然ガス)船3隻に関し、リース契約を締結したと発表した。LNG船は商船三井が保有する。

BOCOM Leasingは中国交通銀行の子会社で中国最大手のリース会社。商船三井が中国のリース会社と契約するのは初めて。


署名式の様子(商船三井提供)

商船三井グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」の“地域戦略”で、中国を含む新興国地域での事業拡大を掲げている。本リース契約は地域戦略に則り、同社が中国パートナーと連携し、地場金融機関との契約を実現した。

今回のような取り組みを通じて資金調達ソースの拡充と資金調達手法の多様化を図り、競争力を強化するとともに、中国をはじめとするアジア市場での存在感を高めながら、“地域戦略”の実現を目指す。

(藤原秀行)

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