丸紅とパナソニックHD、商用EV管理サービスの合弁会社設立

導入から運用までを一元的にサポート

丸紅とパナソニックホールディングス（HD）は8月1日、商用EV（電気自動車）の管理を包括的に担う新会社「EVolity（イーヴォリティ）」（東京都中央区銀座）を同日付で設立したと発表した。

新会社の設立方針自体は今年5月、丸紅とパナソニックHDが公表していた。Evolityは両社が折半出資しており、EV導入を進める複数の大手物流企業向けに、今夏にサービスの提供を順次開始する予定。

（プレスリリースより引用）

EVolityは商用EVの導入を検討している事業者に対し、トライアル運用の機会を提供。事前の課題抽出、スマート充電システムや電池管理システムの提供を通じてEV導入がオペレーションに及ぼす影響を具体的に把握できるようサポートする。

一方、既に商用EVを活用している事業者に対しては、複数台の充電・電池状況を一括管理する環境を整備し、円滑なEV導入展開を支援する。

マルチブランドの車両・充電器に対応したデジタル管理システムを提供し、効率的な運用の実現に貢献することを目指す。併せて、パートナー企業と連携し、事業者のEV車両選定や充電環境整備も含めて一元的にサポートすることを想定している。

提供するシステムは、運行管理やエネルギーマネジメントなど事業者の既存システムと連携させることも検討している。

EVolityは丸紅のモビリティ・EV分野の知見や営業基盤と、パナソニックグループが培ってきた電池関連の知見や技術を組み合わせ、将来はEVや車載電池の二次利用も見据え、循環経済モデルの構築を目指す。

（藤原秀行）