自動運転車専用レーン、新東名に加えて東北道にも設置へ

自動運転車専用レーン、新東名に加えて東北道にも設置へ

政府がデジタル田園都市国家構想の実現会議で説明、25年度以降を想定

政府は8月3日、群馬県高崎市で、「デジタル田園都市国家構想実現会議」を開催した。

経済産業省は、岸田文雄首相が力を入れている、先進的なデジタル技術を活用して経済成長を実現する同構想の促進へ、自動運転車両専用のレーンを既に公表している新東名高速道路に加え、東北自動車道にも設置する方針を表明した。

新東名は静岡県の駿河湾沼津~浜松間の100km超の区間で、2024年度をめどに自動運転車両専用レーンを設ける計画。25年度以降、東北道などにも展開していく考えを説明した。

併せて、ドローン専用の航路を、送電網に加えて河川上空にも設定することや、自動運転専用のルートを一般道にも設けることを表明した。

政府は2023年度末に閣議決定する予定の「デジタルライフライン全国総合整備計画」に、こうした予定を反映させる考えだ。

実現会議ではこのほか、国土交通省が地域の公共交通機関維持にデジタル技術を活用するための具体策を議論する「地域の公共交通リ・デザイン実現会議」を新設、8月中に第1回の会合を開く計画を報告した。関係省庁や鉄道会社の担当者らが参加し、24年4月をめどに具体策を取りまとめる。

(藤原秀行)

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