西鉄、国際物流事業の関東地区新拠点を千葉・習志野に開設へ

西鉄、国際物流事業の関東地区新拠点を千葉・習志野に開設へ

倉庫面積1.7万㎡、24年1月稼働開始見込む

西日本鉄道は8月4日、国際物流事業本部の関東物流拠点拡大のため、千葉県習志野市に新たな拠点「にしてつ関東ロジスティクスセンター」を開設すると発表した。

新拠点は延床面積1万9322㎡、このうち倉庫は1万6908㎡で、同社の国内物流拠点におけるフラッグシップと位置付ける。2024年1月の開設を見込む。

東関東自動車道の湾岸千葉ICから車で約7分の場所に位置し、関東域内の集配送にも便利なほか、羽田空港・成田空港・横浜港・東京港からいずれも40km圏内と、航空・海上輸送サービスの提供に適した立地。

新拠点は半導体などの精密機器の保管や冷蔵倉庫による対応、顧客に代わって各作業を行うフルフィルメントセンターとしての提供など、多様で付加価値の高いサービスを提供する計画。加えて、グループの西鉄物流(千葉県市川市)と協働し、関東エリアの集配送における、将来のトラック配送網拠点化を目指す。

航空・海運・ロジスティクス・国内輸送が連携したきめ細かなサービスの提供を図る。

トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」に対応するため、集配トラックの適正な運行管理を行うほか、DXの推進として、AIを活用した保管ロケーション管理、無人搬送ロボットの活用を計画。

ESGの取り組みとして、太陽光パネルの設置によるクリーンエネルギーの活用、環境に優しいリチウムイオンバッテリー搭載のフォークリフト運用拡大などを予定している。他にも、従業員のウェルビーイングな職場環境の創出に向け、リフレッシュスペースや女性用パウダーコーナーなどを整備する。


にしてつ関東ロジスティクスセンター 完成イメージ


位置図(広域 高速路線図)

「にしてつ関東ロジスティクスセンター」の概要
【所在地】 千葉県習志野市茜浜二丁目4番
【開設日】 2024年1月予定
【敷地面積】 8,844㎡
【延床面積】 19,322㎡
倉庫 16,908㎡(5114.67坪)
事務所等 1,188㎡(359.37坪)
【建物構造】 一部鉄筋コンクリート造4階建 耐震設計、各階天井高5.5m
床荷重 1.5t/㎡(倉庫)
【倉庫仕様】4階 空調倉庫 3階 空調倉庫 2階 空調倉庫 1階 常温倉庫、冷蔵倉庫(定温定湿)

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

物流施設/不動産カテゴリの最新記事