近鉄エクスプレス、2030年にCO2排出35%削減の中長期目標設定

近鉄エクスプレス、2030年にCO2排出35%削減の中長期目標設定

国際認定取得目指す

近鉄エクスプレス(KWE)は8月16日、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」で打ち出した、今世紀末の世界平均気温を産業革命の前から1.5℃程度の気温上昇に抑えるとの目標「1.5℃目標」達成に向け、CO2排出量削減に関する自社グループの中長期目標を設定したと発表した。

パリ協定に基づいた温室効果ガスの排出削減目標「Science Based Targets(SBT)」を認定する機関「SBTイニシアティブ(SBTi)」に対し、SBT設定を行う旨のコミットメントレターを8⽉10⽇に提出した。

KWEグループCO2 削減目標

近鉄エクスプレスはEmissions(気候変動対応としてのCO2排出削減)、Energy(クリーンエネルギーの利用促進)を重要課題(マテリアリティ)の1つと位置付け、LED照明や電動フォークリフトへの切り替え、非化石証書の調達による日本国内の使用電力の実質100%再生可能エネルギー化などに加え、航空会社のSAF(環境負荷の低い持続可能な航空燃料)利用促進プログラムへ参画するなど、様々な気候変動対応の施策を展開している。

今後はパリ協定「1.5℃目標」の達成へSBTの認定取得を目指し、CO2排出量削減への積極的な取り組みを継続していく構え。

(藤原秀行)

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