時間外費用30%削減、配車業務省力化も
Hacobuは8月21日、川西倉庫が営業所でHacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」と配送案件管理サービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」を導入したと発表した。
川西倉庫ので主に食品を取り扱う大東営業所(大阪府大東市)は、出荷業務で多くの課題を抱えていた。例えば、出荷車両の9割が自社手配便であるにも関わらず入場時間をコントロールしていなかったため、トラックの入場が集中すると、待機が発生するのにとどまらず、待機スペースが狭いためトラックがあふれる事態が発生していた。
また、トラックの入場時間が読めないことから、前日のうちに翌日の全ての出荷準備を行う必要があり、庫内の作業員の時間外労働がどうしても発生していた。さらに、車両の手配業務自体にも省力化の実現と属人化の解消を迫られていた。
MOVO Berthを導入したことでトラックの到着時間を可視化。翌日の遅い時間帯に到着するものは、前日に準備をする必要がなくなり、時間外労働の約30%削減につながった。
また、MOVO Vistaを採用した際、運送会社、車両、および行き先ごとに料金マスタを整備し、同じ地域に依頼する際の料金相場が誰でも分かるようになった。送り先マスタに軒先条件や納入時間の条件を登録し、誰でも分かるようにしたことで、以前は1人の担当者に属人化していた配車業務を事務所の従業員が誰でも行えるように切り替える「配車業務のコモディティ化」を達成した。
・MOVO BerthとMOVO Vistaを組み合わせて活用
(藤原秀行)※いずれもHacobu提供