JR西グループの私募リートが運用開始:オフィスやレジデンス、物流施設など「総合型」

JR西グループの私募リートが運用開始:オフィスやレジデンス、物流施設など「総合型」

政投銀や農林中金なども出資、27年度末に資産規模700億円超目指す

JR西日本は9月1日、グループのJR西日本不動産開発とJR西日本プロパティーズが出資しているJR西日本不動産投資顧問が同日、資産運用業務を受託している私募リート「JR西日本プライベートリート投資法人」の運用を開始したと発表した。

私募リートはJR西日本のほか、日本政策投資銀行、農林中央金庫、三菱UFJ銀行なども出資しており、運用開始時点の資産規模は約260億円。オフィスビルやマンション、商業施設、ホテル、物流施設、ヘルスケア施設など、JR西日本の沿線エリアを軸に幅広いアセットを投資対象とする「総合型」を指向している。

ポートフォリオの比率は、JR西日本沿線エリアが投資全体の70%以上を目指す。アセットの種類ではオフィスビルとレジデンス(住宅)、商業施設、ホテルで70%以上、残りを物流施設やヘルスケア施設などにそれぞれ充てる計画。

2027年度末に運用資産の規模を700億円超まで高めたい考えだ。

JR西日本グループは現行の中期経営計画で「不動産・まちづくりのさらなる展開」を打ち出し、基本戦略として「マーケティング力とマネジメント力を強化し、拠点駅や沿線を中心に『駅・まち』の魅力を高めるまちづくりを推進」と明示している。私募リートの運用開始もその一環。


私募リートの概要(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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