Hakobotと近畿大、自動配送ロボットの実証実験をキャンパス内で実施へ

Hakobotと近畿大、自動配送ロボットの実証実験をキャンパス内で実施へ

来校者にミネラルウォーターを自動配布、将来は常設運行目指す

「なんでも載せられる、しっかり運ぶ」をコンセプトに4輪駆動・4輪操舵の独自設計自動配送ロボットを開発するHakobot(ハコボット、宮崎市)は9月15日、屋外走行可能な新型自動配送ロボットを活用した共同研究を、7月に近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)経営学科の古殿幸雄教授率いるゼミと始めたと発表した。

実験ではHakobotの自動配送ロボットの「なんでも載せられる」特長を活用し、市販のクーラーボックスを荷室に設置、9月24日に開催する近畿大学のオープンキャンパスに来場した高校生へミネラルウォーターを自動配布する。

自動配送ロボットのイベント会場などでの利用を意識している。猛暑の今夏に屋外イベントで熱中症のリスクが高まったというニュースを見て、自動配送ロボットがドリンクを会場内で配布することにより、運用側の労災リスクと来場者の熱中症リスクを同時に下げる活用が見込めるとみて、実施を決めた。今後は常設運行の実現を目指す。


宅配用途に作られたデフォルトの荷室から今回の実証実験用に市販のクーラーボックスを取り付け

当日は高性能レーダー「LiDAR」などを活用して作成したキャンパスの地図データを基に、自動配送ロボットの走行テストを実施する。

同社は7月、新型自動配送ロボットを近畿大学東大阪キャンパス内で遠隔操作を駆使して走行させ、機体に搭載されている各種センサーで取得した点群データを使い、東大阪キャンパスの3Dマップを作成した。


キャンパス内での走行テストの様子(いずれもHakobot提供)

(藤原秀行)

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