24年までにグローバルの従業員を2倍へ増強
フランスの新興ロボットメーカーEXOTEC(エグゾテック)の日本法人Exotec Nihon(エグゾテック二ホン)は10月5日、全世界でエグゾテックの倉庫ロボティクスソリューション「Skypod(スカイポッド)」を採用した顧客の拠点数が100を超えたと発表した。
エグゾテックはAPAC(アジア太平洋)、欧州、北米の各地域で事業をさらに拡大するため、2024年までに世界の従業員数を前年比約2倍に増やす予定。
(いずれもエグゾテック二ホン提供)
北米市場には2020年に参入。Gap、Ariat、Decathlonなどの一流ブランドの顧客拠点が米国とカナダに20カ所以上点在し、25年までに北米市場はエグゾテックのグローバルビジネスの約40%を占めると見込む。
また、欧州では6月に物流大手CEVA Logisticsと提携し、オランダの2拠点に57台のロボットを納入。7月には世界的な事務用品販売会社Lyrecoと提携し、フランスの物流センターにロボットを納めた。
さらに、今年4月にエグゾテックは自動車アフターマーケット業界の欧州におけるリーダー的存在のAlliance Automotive Group (AAG)と顧客パートナーシップを結び、英国市場での存在感を拡大している。
ポーランドのインテグレーターA1 Sorterとの提携を発表し、ポーランドの自動車業界向けロジスティクス・サービス・プロバイダーILSとの共同プロジェクトを実現。A1 Sorterとエグゾテックは同国ザクロシムのILSフルフィルメントセンターにSkypodシステムの導入を進める。
今年8月、エグゾテック二ホンはエンジニアリングとITサービスを提供するPOSCO DX.と提携し、韓国に進出することを発表済み。韓国はAPAC諸国でエグゾテックのソリューションを採用した、日本に次ぐ2番目の国であり、戦略的市場と位置付けている。
(藤原秀行)