24年4月に順次活動開始
小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用と衛星データやソリューションの提供を手掛けるSynspective(シンスペクティブ)は10月17日、小型SAR衛星コンステレーション構築のため、今後のSAR衛星の製造・量産の拠点として、住友商事が神奈川県大和市で開発した物流施設「SOSiLA中央林間」と貸借契約を締結したと発表した。
8594㎡を利用し、2024年4月に新拠点で活動を順次開始する予定。
「SOSiLA中央林間」の外観(Synspective提供)
Synspectiveの事業計画は2024年以降に6機、20年代後半には30機の小型SAR衛星コンステレーション構築を目指している。昨年には量産工場のパートナーに東京計器を選定。同社の力を借りて生産体制を強化し、次世代に向けた開発環境の拡充を進める方針のため、自社による製造拠点新設に踏み切る。
「SOSiLA中央林間」が位置するエリアは宇宙関連や自動車関連など幅広い製造工場経験者の人材が豊富と判断。小田急小田原線、江ノ島線の両方に囲まれている上に田園都市線が最寄り駅にあること。車も圏央道と東名高速道路へのアクセスが良いことなどを重視した。
新拠点概要
名称 |
SOSiLA中央林間 |
所在地 |
神奈川県大和市中央林間西3-7-1 |
敷地面積 |
46,256.61㎡ |
建物延床面積 |
112,406.94㎡ |
賃貸借部分合計面積 |
8,594.52㎡ |
構造 |
鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地上5階建 |
(藤原秀行)