上半期の不振響く、下半期以降は回復へ
世界貿易機関(WTO)は10月5日、世界の貿易動向に関する調査結果を公表した。
2023年の物の貿易量は前年比0.8%増にとどまるとの見通しを示した。今年4月時点の予想(1.7%増)から大きく下方修正した。主要国の金融引き締めの影響でインフレの傾向が続いていることなどから、WTOは22年の第4四半期(10~12月)から急激に貿易が鈍化していると推察した。
ただ、23年の上半期(1~6月)は前年同期比で0.5%減とみている半面、下半期(7~12月)は緩やかに持ち直すと想定している。
また、24年に関しては前年比3.3%増と一定の回復を見込んでいる。4月時点の3.2%増の予想からほぼ横ばいとなった。
(藤原秀行)