ラオックスグループのラオックス・ロジ、栃木で冷凍倉庫の稼働開始

ラオックスグループのラオックス・ロジ、栃木で冷凍倉庫の稼働開始

需要の高まりに対応

免税店運営などを手掛けるラオックスグループでギフト物流大手のラオックス・ロジスティクスは10月24日、栃木県栃木市の自社物流センター「東京物流センター」内で冷凍倉庫が竣工したと発表した。10月25日に稼働を開始する。

ギフト販売大手のシャディをはじめとするラオックスグループ内だけでなく、グループ外の物流を担うラオックス・ロジが冷凍倉庫を自社保有することは、ギフト業界では例を見ない新たなニーズに対応した試みになると説明している。


冷凍倉庫の外観

ラオックス・ロジは食品EC市場の拡大や冷凍食品の消費増加による冷凍倉庫の需要増を受け、商品セットアップ・EC(BtoB、BtoC)物流に対応する新たなサービスとして冷凍専用の倉庫を開設。通常は同時に扱うことのない常温製品と冷凍製品に対応するとともに、冷凍保管した商品を出荷時に解凍し常温商品とセットして発送するなど、保管から出荷までのきめ細かなオペレーションにワンストップで対応できるようになると見込む。

今後は物流機能の強化、運送コスト削減、新商品販売のリードタイム短縮など物流手配の効率化を目指す。さらに同社が強みとしているギフト加工、セットアップの提案ができる物流倉庫として、冷凍ギフト商品の取り扱いに加えて冷凍倉庫の利用が欠かせない食品メーカー向けのセットアップ業務など、新たな業務の受託を目指す。

同倉庫は東北自動車道の佐野ICから約10分の立地で、物流施設として都心をはじめ関東圏へのアクセスに強みを持つ。品質・鮮度の維持や管理にとどまらず、小ロット発送、常設やシーズン限定の一時保管など企業が利用しやすいサービスを提供し、顧客の利便性向上後押しする。


冷凍室内部

■冷凍倉庫の概要
所在地:栃木県栃木市岩舟町静戸343-1 東京物流センターのサブ倉庫内
アクセス:東北道・佐野藤岡ICより約10分 
冷凍室面積:約375㎡(容積:約1,521㎡)
冷凍室温度:F1級(-25℃)
前室面積:約80㎡(作業場)
前室温度:C3級(+5℃) 
稼働開始日:2023年10月25日

■東京物流センター(略称:TDC倉庫)概要
土地面積:約72,000㎡
延床面積:約50,000㎡
建物構造:3階建
収納棚数:パレット9,520棚  ケース20,400棚  平置き収納ケース数65,000ケース

(藤原秀行)※いずれもラオックス・ロジスティクス提供

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