今春に続き、「2024年問題」など対応の原資獲得図る
福山通運は11月8日開示した2023年9月中間連結決算の説明資料で、トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」など環境変化に対応するため、2024年1月に基本となる積み合わせ運賃と宅配運賃を値上げすると発表した。
届出積み合わせ運賃は10%引き上げるほか、「フクツー宅配便」の運賃も平均で6%値上げする。今春に続いて2年連続の値上げとなる。
併せて、同社が得意としている長距離輸送で、601km以上の長距離荷物の運賃を見直すなど改定を進める。不採算荷主には運賃是正を積極的に働き掛けていく。
値上げや運賃是正により、従業員の待遇改善の原資を確保したい考えだ。
(福山通運決算説明資料より引用)
(藤原秀行)