ESR、名古屋市内で3棟目の物流施設竣工

ESR、名古屋市内で3棟目の物流施設竣工

4.9万㎡、港や国際空港までアクセスに強み

ESRは11月9日、名古屋市港区で新たにマルチテナント型物流施設「ESR名古屋南ディストリビューションセンター(DC)2」が竣工したと発表した。

地上4階建て、延床⾯積は4万8844㎡。ESRとしては全国で33 件⽬、中京圏で6件⽬の案件。

名古屋市内では「名古屋南DC2」から約2kmに位置している「レッドウッド名古屋南ディストリビューションセンター」(2017年5⽉竣⼯)、「ESR 名古屋⼤⾼ディストリビューションセンター」(19年9⽉竣⼯)に次いで3件⽬の竣⼯案件となった。


「名古屋南DC2」の外観(以下、いずれもプレスリリースより引用)

「名古屋南DC2」は名古屋市中⼼部から12km、名古屋市道名古屋環状線まで⾄近で、名古屋南部の基幹産業道路として使われている国道23号(名四国道)の⻯宮ICまで約1.8km、名古屋⾼速3号⼤⾼線の笠寺ICまで約2.8km、名古屋⾼速4号東海線の船⾒出⼊⼝まで約3km。

名古屋⾼速 4 号東海線と伊勢湾岸⾃動⾞道の結節点、東海JCTで東名・新東名⾼速道路に直結し、全国有数の貿易港の名古屋港⾶島ふ頭北コンテナターミナルまで約14km、中部国際空港まで34km。

耐震構造のボックス型で、1階にトラックバースを23台分配置し、トラックバース前の⾞路は⾬天時に影響を受けにくいピロティ形式を採⽤した。


外観


ピロティ式車路

敷地内には海上コンテナトレーラーに対応できるエリアも含め、トラック待機場を計19台配置。⼤型⾞両と普通⾃動⾞の出⼊⼝を分け、安全性に配慮した効率的な⼊出庫オペレーションを実現できるよう工夫している。

最⼩賃貸⾯積は約4430坪、賃貸区画は1階を3区画(A〜C)に分け、2~4階の3フロアをそれぞれ組み合わせた2層使いで、最大3テナントが入居できる。

A区画は2パレット並列搬送が可能な垂直搬送機1基と荷物⽤エレベーター2基、B・C区画はパレット専⽤垂直搬送機2基と荷物⽤エレベーター2基を備え、より⾼い縦搬送能⼒を実現。重量のある⼤型荷物にも対応できるよう、1 階は2.0t/㎡、2~4階は1.5t/㎡の床荷重を確保し、全ての階で2.5tのフォークリフトが⾛⾏できるようにしている。

梁下有効⾼は5.5m、柱ピッチは間⼝11m×奥⾏き10.5m とするなど、⼊居企業の幅広いニーズに対応できる物流運営の汎⽤性と保管効率を重視した設計を施している。


1階倉庫


4階倉庫

基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.」に基づき、休憩ラウンジ、パウダールーム、バリアフリー設備など就労環境の向上に努めている。

名古屋駅につながる名鉄の東名古屋港駅から徒歩約10分(750m)、急⾏も停⾞する⼤江駅まで徒歩約17分(1.7km)。

全館LED照明、環境配慮型照明システム、外壁に断熱性能の⾼いサンドイッチパネル、ヒートポンプ式空調、節⽔型衛⽣器具などを導入。廃ペットボトル500mlサイズ約11万9000本を再利⽤した環境配慮型アスファルトを取り入れている。

環境や省エネルギーに配慮した持続可能な物流施設としてCASBEE Aランク、BELSの5スターを取得済み。建物屋上には太陽光パネルを設置予定で、⾃家消費型太陽光発電設備の規模は最⼤約1500kW を⾒込む。

EV(電気自動車)トラック・⾃動⾞⽤の⾼速充電ステーションの設置も計画している。

クラウドカメラの導⼊など、さらなるセキュリティ強化も図る。BCP対策で⾮常⽤⾃家発電設備を備え、停電時でも管理室、専有部事務所内コンセント(⼀部)、荷物⽤エレベーター、トイレなどを24時間使⽤可能な保安⽤電源を確保している。


休憩ラウンジ


パウダールーム


エントランス


エントランスホール

(藤原秀行)

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