10月の米国向け海上コンテナ、11%増で2カ月連続プラス

10月の米国向け海上コンテナ、11%増で2カ月連続プラス

米デカルト・データマイン調査、中国からも1割超の増加

米調査機関デカルト・データマインが11月13日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、10月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比11.1%増の165万3444TEU(20フィートコンテナ換算)だった。

米国の金利高や物価上昇が消費の重しとなり、2022年の後半から前年実績より2桁の落ち込みが続いてきたが、9月は14カ月ぶりにプラスへ転じており、9月に続く前年実績超えになった。

世界から米国向けの輸送量全体を見ても、10月は4.7%増加し230万9956TEUだった。貿易量が回復基調にあるのかどうかが注目される。

10カ国・地域別の10月実績は7カ国が前年実績を上回った。シェア5割強で取扱量が首位の中国は14.6%増の96万3118TEUで、13カ月ぶりに前年実績を超えた9月から2カ月連続のプラスとなった。

取扱量2位の韓国は7.1%増の17万4896TEU、3位のベトナムは9.9%増の16万1276TEU、4位のシンガポールは14.6%増の8万944TEUで上位国・地域はおおむね堅調だった。日本は23.6%増の3万6373TEU。

10月の主要品目別実績を見ると、上位10品目の全てがプラスだった。トップの家具類は8.5%増、2位の電子電機は17.4%増、3位の機械類は10.4%増などとなった。

米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の9月分は5.0%増の43万6010TEU。トップの中国向けは8.8%増の12万8301TEU、2位の日本向けは1.0%増の5万2196TEU、3位の韓国向けは7.8%減の4万4509TEUだった。

(藤原秀行)

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