国交省が7~9月の調査結果公表、RORO船も初
国土交通省は11月28日、中・長距離のフェリー航路やRORO船航路のトラック輸送に関する今年7~9月の積載率動向の調査結果を公表した。
公表は今年8月に続いて2回目だが、RORO船航路は今回が初めて。長距離トラック輸送からのモーダルシフトを進める上で事業者の参考にしてもらうのが狙い。
中距離は片道の航続距離が100km以上300km未満、長距離は300km以上で、いずれも陸上輸送のバイパス的な役割を果たしていることが条件。RORO船は協力が得られた一部事業者の回答を集計した。
フェリー事業者やRORO船事業者へ聞き取り調査を行った結果、積載率の概算は対象となったフェリー11航路の上下22路線のうち、積載率が70%未満だったのは10路線で、1~3月(9路線)や4~6月(7路線)とほぼ同水準だった。
具体的には、
阪神~北海道(上り:60~65%、下り:55~60%)
阪神~北四国(上り下り:55~60%)
北四国~北九州(上り:30~35%、下り:40~45%)
阪神~中九州(上り:65~70%、下り:50~55%)
阪神~南九州(上り下り:65~70%)
一方、RORO船は17航路・31路線のうち、積載率が70%未満だったのは9路線だった。
東東北~北海道(上り:60~65%、下り65~70%)
京浜~北四国(上り:35~40%)
京浜~南中国(下り:60~65%)
阪神~南中国(下り:55~60%)
南中国~北四国(下り:55~60%)
北陸~北九州(上り:25~30%、下り:50~55%)
阪神~北九州(上り:35~40%)
(藤原秀行)