DVD教材配布や荷役作業競技会による啓蒙活動が奏功
JR貨物は4月17日、今年2月までの年度累計における貨物事故発生率は 0.262%で前年度通期(0.336%)から 0.074 ポイント低下し22.1%改善したと発表した。
昨年11月から今年1月にかけて全国通運連盟、鉄道貨物協会との共催でコンテナ輸送の品質向上を目的に「2018年度コンテナ輸送品質向上キャンペーン」を全国展開。事故発生率の低下についてDVD教材の配布、全国荷役作業競技会、養生資材支援、ホーム舗装の修繕などの取り組みが品質向上に寄与しているとの見方を示した。
同キャンペーンは2011年度から継続して行っておりこれが8回目。全国荷役作業競技会では実技だけではなく、DVD教材に2つの新たな資料を組み込み現場へのフィードバック材料として生かした。実際に発生した事故の瞬間映像、フォークリフト各部の挙動やコンテナ内部の映像を取り入れることで正しい作業の重要性を再認識させた。
今後は危険品漏えいや点検・整備不良による事故発生を未然に防ぐことを目的に、ISOタンクコンテナの管理高度化と危険品を品目検索できるアプリの試験運用を検討する。引き続き改善策の強化を通じて輸送品質の向上を目指していく方針。
貨物事故発生率の推移(JR貨物ニュースリリースより)
(鳥羽俊一)