フーシ派とみられる攻撃相次ぎ
フランスの海運大手CMA CGMは12月16日、紅海を航行している商船に対し、イエメンの親イラン反政府武装組織フーシ派によるとみられる攻撃が相次いでいるのを受け、紅海の通航を一時中止すると発表した。
世界的な海運大手は既にデンマークのマースクやドイツのハパックロイド、スイスのMSCも紅海での航行を一時見合わせる方針を相次ぎ表明している。他の海運会社にもこうした動きが広がる公算が大きい。
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、ハマスを支持するフーシ派はイスラエルに対抗するため、紅海を通る船舶を標的にしている。今後は紅海を避け、喜望峰を通るルートを選択する商船が増えるなど、イスラエルとハマスの衝突が国際物流にもさらに影響を及ぼす可能性が大きくなっている。
(藤原秀行)