生産者ネットワークと先進的栽培技術組み合わせ、ソリューション開発図る
ヤマタネは12月25日、日本農業(東京都品川区西五反田)に出資したと発表した。
米卸のヤマタネが持つ産地とのネットワークと、日本農業の先進的な栽培技術を組み合わせ、稲作の単一経営から各種園芸作物の導入による稲作農家の複合経営を推進。生産者の収益安定化や耕作放棄地の拡大防止に貢献できるソリューションの実現を目指す。具体的な出資額は開示していない。
(ヤマタネ提供)
ヤマタネは経営の重点テーマの1つに「地域コミュニティ及び生産地と農業の発展」を掲げ、持続可能な農業の実現に寄与するための事業を推進している。
日本農業は「日本の農業で、世界を驚かす。」をミッションに設定し、日本の農産物の生産から販売まで一気通貫で取り組み、日本の優れた農産物、農産物に関連する知的財産を世界に輸出し、日本に還元することをコンセプトとして事業を展開している。
農産物の生産は従来の栽培方法と比較し、より生産効率の高い先進的な栽培方法を導入するとともに研究開発にも取り組み、自社での栽培に加え、各産地の協力農家や新規就農者向けに技術提供している。両社の強みを持ち寄ることで、農家支援をより強化したい考えだ。
(藤原秀行)