山岳災害レスキュー連合会7DAYS、迅速な救出目指す
一般社団法人山岳災害レスキュー連合会7DAYSは12月27日、長野県中川村の大草城址公園で、赤外線カメラ搭載のドローンを使った夜間の捜索訓練を11月18日に実施したと発表した。
ドローン搭載赤外線カメラ設定の最適化や遭難者の映像の見え方を参加者で共有。実際の遭難を想定し、ドローンで捜索して地上部隊が救助に向かう訓練を繰り返し行い、赤外線カメラ搭載ドローンで夜間捜索するのが有効と確認した。
訓練は長野県警察本部など行政・企業関係者が見学したのに加え、実際に遭難者役や捜索役としても参加してもらい、7DAYSの取り組みを周知する契機になったという。物流への活用にも弾みになることが期待される。
山岳災害レスキュー連合会7DAYSは2022年8月、熊本県の登山事故をきっかけに何か出来ないかと集まった登山専門の白木川代表理事(NINK)とドローン専門の池田副代表理事(合同会社SKYTRYING)が結成。
山岳遭難事故や災害時対応を手掛け、最先端技術を用いて1秒でも早く人命を救うためドローンを使用した活動を展開している。全国20の団体、個人が加盟し、災害が発生した際には情報収集、捜索、救助、救出者のフォロー、災害物資を振り分け、輸送をワンストップで行える体制を構築している。加盟メンバーにはドローン専門家をはじめ登山や救護、土木に特化した人材らを集めているという。
(藤原秀行)※いずれも同連合会提供