Jリートはポートフォリオの稼働率が上場来最高に
ラサールロジポート投資法人はこのほど、2019年2月期(18年9月~19年2月)の決算を発表した。
この中で、物流施設供給のスポンサーとなっているラサール不動産投資顧問が埼玉県加須市で開発を計画していることを明らかにした。併せて、同投資法人が大阪市内と東京・東扇島で底地(用地)を取得、再開発を検討していくことも公表した。
ポートフォリオに組み入れている物流施設の稼働率は期中平均で98・8%となり、16年の上場以来最高となった。同投資法人は「館内増床のニーズに加えて、外部からの引き合いも力強く、倉庫区画はほぼ満室稼働の状況」と説明。
ポートフォリオの物件は首都圏の幹線道路、国道16号の各エリアを中心に需給バランスがタイトになり、「市場賃料(スポット賃料)の上昇が目立っている」ことを踏まえ、契約改定時の目標賃料を上方改定していると述べた。
今期(19年8月期)の賃料改定率は6・7%アップで内定しているという。
ポートフォリオの入れ替えも、借り入れや増資に依存せず戦略的に実施していると強調。千葉県流山市の「ロジポート流山A棟」を売却し、堺市で築1年の「ロジポート堺築港新町」を取得すると決めたことをあらためて紹介した。
(藤原秀行)