【地震】寸断した光ファイバーや電線の迅速復旧、“運搬ドローン”で支援

【地震】寸断した光ファイバーや電線の迅速復旧、“運搬ドローン”で支援

浜松のやまびこドローン社、架線工事の端緒となる「パイロットロープ」取り扱い想定

大型ドローンによる物資運搬事業を手掛けるやまびこドローン(静岡県浜松市)は1月16日、運搬用のドローンを活用し、能登半島地震で被災、断線した光ファイバーや電線などの復旧工事をサポートすると発表した。

同社が運搬を担うのは、架線工事の端緒となる細いロープ「パイロットロープ」。人が急斜面を登ったり川を渡ったりといった危険な作業を省略できる上、作業時間の大幅短縮が可能。ライフラインの復旧が喫緊の課題となっている中、同社は運搬用ドローンを有効活用し、迅速な復旧を全力で支援したい考え。災害時の新たなドローンの活用方法として注目されそうだ。

同社は2022年創業。資材などさまざまな物の空輸を手がけているほか、エンターテイメント業界向けサービスとして撮影演出サポートも展開している。

23年3月にはドローンによる架線・延線工事のサポート業務も開始した。危険な作業をドローンに任せることで現場作業員の安全を担保。加えて、短時間で効率良く完了できる点もメリットとなり、利用者から好評を得ているという。

同社はこれまでに培った架線工事の経験を生かせると判断、能登半島の復興作業をサポートすることを決めた。

断線してしまった光ファイバーや電線の通線工事を行う事業者とタッグを組み、電柱の間へ最初に張る「パイロットロープ」をドローンで運搬することを想定している。


やまびこドローンが担う作業のイメージ(いずれもプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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