ヘルスケア物流拠点設立を共同検討
商船三井は1月18日、グループの商船三井ロジスティクスと共同で、ケニアの大手医療用品メーカーRevital Healthcare (リバイタル・ヘルスケア)とケニア・モンバサ経済特区での医療用品・医薬品の物流センター建設に向けた戦略的提携について覚書を締結したと発表した。
リバイタルは世界保健機関(WHO)をはじめとする多くの国際機関が高く評価する技術力と製造力に強みを持つ、アフリカを代表する医療用品メーカー。 サブサハラアフリカには医療用品の組み立てや医薬品の保管に適した設備を有する物流センターがないため、多くはアフリカ外で組み立て・保管されてからアフリカへ配送されている。
リバイタルがケニアで製造した医療用品の一部はいったん海外の倉庫へ輸出され、アフリカの需要地へは海外倉庫から配送されている。
物流センターを開発することにより、リバイタルの製造する医療用品とアフリカ外で製造された製品をモンバサの物流センターに集積し、医療用品・医薬品のニーズが大きいアフリカ地域へ、輸送コスト・輸送時間を削減した上で効率的に配送できるようになると見込む。
商船三井グループの世界的なネットワークや海運・インフラ・ヘルスケア物流の専門知識と、リバイタルが備えている医療用品・医薬品の専門知識、国際機関とのネットワークを組み合わせ、アフリカのヘルスケア物流課題の解決、医療水準向上への貢献を目指す。
(藤原秀行)※いずれも商船三井提供