アマゾン、欧州の「ミドルマイル」ネットワーク内で商品移動距離を平均25km短縮と説明

アマゾン、欧州の「ミドルマイル」ネットワーク内で商品移動距離を平均25km短縮と説明

注文当日配送、150都市以上で利用可能

米アマゾン・ドット・コムは1月30日、欧州のインターネット通販に関する商品配送状況を公表した。

2023年に有料のプライム会員向けに米国で40億個以上、欧州で20億個以上、グローバル全体で70億個以上の商品を注文当日または翌日に届けたと解説。英国ではホリデーシーズンの際、70%以上が注文の当日・翌日に商品が購入者に到着したと説明した。

アマゾンは「2023年に史上最速のスピードでプライム会員に配送した。24年にはさらに速くなるよう取り組んでいく」と述べた。

また、各エリアの需要を踏まえた在庫の配置最適化を推し進めた結果、欧州で23年に物流拠点などをつなぐ中間物流「ミドルマイル」のネットワーク内で各商品の平均移動距離が22年より25km短縮できたと指摘。業務効率化の成果をアピールした。

注文当日の配達は現在、欧州の150以上の都市で利用することが可能となっており、今後も対象都市拡大を図ると訴えた。

自動化についても言及し、ドローン配送サービス「Prime Air(プライムエアー)」は英国とイタリアで新たに配備する計画を明らかにした。また、2019年から3年間で550以上の新たな技術を欧州のフルフィルメントセンターに導入してきたことにも言及した。

(藤原秀行)

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