VisionNav Roboticsの製品活用、次世代物流センター提案も想定
清水建設とレンタルのニッケン、東京センチュリーの3社は9月6日、無人搬送フォークリフト関連のソリューションを提供する新会社「リードテック」を今年6月に設立、このほど事業運営を開始したと発表した。
物流業界でEC市場拡大に伴う物量増加や人手不足に伴い、無人搬送フォークリフトなど業務の効率化・省人化につながる各種機器の導入ニーズが高まっているのに対応する。
3社は新会社を通じて物流業界の課題解決を後押しし、導入費用を上回る生産性向上効果を創出できるようサポート、顧客企業の競争力向上に貢献することを目指す。
新会社は清水建設が60%、レンタルのニッケンと東京センチュリーが20%ずつをそれぞれ出資。搬送ロボット分野で世界的なシェアと実績を持つシンガポールのVisionNav Robotics(ビジョンナビ)の無人搬送フォークリフトを活用して各種ソリューションを提供する。
具体的には、誰でも簡単に搬送指示を入力できるタブレット型の操作端末「ユニバーサルUI」を付与したビジョンナビの無人搬送フォークリフトを定額利用できるメンテナンス付レンタルサービスに、トラックバースでの無人荷取り・荷積みシステムや、屋内外(建屋間)の無人搬送システムなどを組み合わせ、それぞれの物流事業所のニーズに合わせた「かしこいフォークリフト」を提供する計画。
建屋の新築時に各種システムをビルトインすることで、無人搬送フォークリフト導入の初期投資を抑えた次世代型物流センターの提案も行っていきたい考えだ。
新会社は事業開始に当たり、9月13~15日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2023 第3回 INNOVATION EXPO」に出展、会社・事業紹介と実機による無人搬送デモンストレーションを行う。併せて、誰でも簡単に操作できる「ユニバーサルUI」の優れた利便性も来場者に体感してもらう予定。実機デモは先着500人限定でオンライン配信する。
ロゴマーク(プレスリリースより引用)
リードテックの概要
本店所在地:東京都中央区京橋2丁目16番1号
社長:前田 春紀
資本金:5000万円
設立日:2023年6月1日
出資比率:清水建設60%、レンタルのニッケン20%、東京センチュリー20%
(藤原秀行)