ロジスティード、国内物流センター33カ所を産業ファンド投資法人などに2000億円超で一括売却へ★続報2

ロジスティード、国内物流センター33カ所を産業ファンド投資法人などに2000億円超で一括売却へ★続報2

「アセット・ライト事業モデル」転換目指す、リースバックで継続利用予定

ロジスティードは2月15日、グループで保有している国内の物流センター33カ所を、Jリートの産業ファンド投資法人などに一括売却すると発表した。

ロジスティードグループが国内で自社保有している物流施設の大半を売却するもよう。外部に売却した上で賃借し、引き続き利用するリースバック方式を採用する。

保有資産を流動化し、経営の効率化を図る。売却額は2000億円超で、調達した資金は物流企業のM&Aや自動化・省力化の設備投資に充て、グローバル規模で事業拡大につなげていくことを目指す。

ロジスティードは米投資ファンド大手KKRが2023年に買収した後、新たな成長戦略として資産保有を抑え賃貸や外部委託を活用、財務の改善を図る「アセット・ライト事業モデル」へ転換していくことを掲げており、今回の売却もその一環。

産業ファンド投資法人はKKRグループのKJRマネジメントに資産の運用を委託している。

33カ所のうち「首都圏東物流センター」(千葉県)など大規模な4カ所は、大手不動産会社などが出資する投資ファンドが1000億円超で取得。残りの29カ所は産業ファンド投資ファンドが3月に総額1000億円超でポートフォリオに組み入れる。

【投資ファンドに譲渡する物流センター4カ所の一覧】
・首都圏東物流センター(千葉県野田市) 延床面積11万5377㎡
・北柏物流センター(千葉県柏市) 5万4140㎡
・京浜物流センター(東京都大田区平和島) 2万7444㎡
・大山崎物流センター(京都府大山崎町) 7万8795㎡


(KJRマネジメント公表資料より引用)

【産業ファンド投資法人に売却する物流センターのうち、2月15日に開示した28カ所の所在地一覧 かっこ内はそれぞれの地域の合計数、※は底地(用地)】
▼福岡県(4)
苅田町(3カ所)、久山町
▼佐賀県(1)
鳥栖市
▼愛知県(3)
豊橋市、小牧市※、春日井市※
▼北海道(2)
北広島市、札幌市
▼宮城県(2)
仙台市、岩沼市※
▼茨城県(2)
つくば市※、かすみがうら市
▼東京都(1)
武蔵村山市
▼神奈川県(5)
寒川町※、秦野市、横浜市※、横須賀市、相模原市※
▼千葉県(2)
習志野市※、佐倉市
▼埼玉県(1)
滑川町※
▼兵庫県(1)
三田市※
▼大阪府(2)
大阪市※、茨木市
▼滋賀県(1)
大津市
▼富山県(1)
上市町

(藤原秀行)

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