JR東海、新幹線のこだま号使った荷物輸送サービス「東海道マッハ便」開始へ

JR東海、新幹線のこだま号使った荷物輸送サービス「東海道マッハ便」開始へ

医療関係品や精密機器部品など想定、東日本や九州とも連携

JR東海とジェイアール東海物流は2月15日、東海道新幹線の客室を使った新たな法人向けの即日荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を始めると発表した。

現在、ジェイアール東海物流などが第二種貨物利用運送事業(鉄道貨物輸送)の許可を国土交通省に申請しており、今年4月以降、準備が完了次第、スタートする。

2020年10月に実証実験を始め、検証を進めてきた。新幹線の安全性や正確な運行、スピード、揺れが小さいといった特性を活用し、速達性に優れた高品質で環境負荷の小さい荷物輸送サービスとしてアピールする。

医療関係品、精密機器部品、生鮮食品などの取り扱いを見込んでいる。既に同様のサービスを展開しているJR東日本やJR九州とも連携する考え。

新サービスは東京~名古屋間、東京~新大阪間で、こだま号の11号車にある業務用室を活用して荷物を運ぶ。1回当たり、段ボール約40箱相当(3辺合計120cm換算)まで輸送できるとと想定している。

山陽新幹線と東海道新幹線、東北新幹線と東海道新幹線など、複数の新幹線にまたがった荷物輸送サービスを提供する。

【全国に広がる新幹線を利用した荷物輸送サービスのネットワーク】

(藤原秀行)※いずれもJR東海提供

経営/業界動向カテゴリの最新記事