JALと丸紅、持続可能な産直実現へ高速鮮度輸送などで協業

JALと丸紅、持続可能な産直実現へ高速鮮度輸送などで協業

「プレミアム市場」創造目指す

日本航空(JAL)と丸紅は2月16日、環境に配慮した高品質な商品が生産者から消費者に届くまでの一貫したサプライチェーンを構築するため、持続可能な産直事業の実現へ協業すると発表した。

JALグループが有する高速鮮度輸送のネットワークや顧客基盤と、丸紅グループが展開している生産者とのネットワークや生産時の環境負荷低減に寄与する知見を組み合わせ、環境に配慮しながら独自の美味しさやこだわりも追求した商品を、より多くの消費者により鮮度の良い状態でスピーディに届けられる「プレミアム市場」の創造を目指す。

JALが昨年5月に開設した消費者向け産直ショップ「SORAKARA OTODOKE(ソラカラオトドケ)」に加え、今年4月をめどに開始する飲食店など法人事業者向け産直品販売でも協業。両社の生産者ネットワークを組み合わせ、生産者の新規開拓、販路拡大に努めるとともに、商品ラインナップの充実を図り購入者のニーズにマッチする産直品販売の仕組みを確立していきたい考え。

丸紅は畜産業界の環境面の課題となっている家畜の糞尿処理に対し、生産者から回収した糞尿由来の堆肥を農業用肥料として販売、生産された農作物を消費者向けに販売する循環型の枠組み構築に取り組んできた。水産分野でも低魚粉飼料を推進するなど、一次産業の環境負荷低減を後押ししている。


(両社提供)

(藤原秀行)

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