阻害要因を素早く正確に把握、対処策を自動提案
大和ハウスグループのフレームワークスは2月19日、物流施設内の作業を阻害する要因を素早く正確に把握し、現場のオペレーション能力を最大限発揮しながら事業を円滑に継続できるよう後押しする物流施設整流化システム「Peak Perform Pro(ピーク パフォーム プロ)」を開発したと発表した。
物流施設内で実証を重ねた後、 今年7月に提供を始める予定。
「PeakPerformPro」のイメージ
物流施設のオペレーションで計画していた値に対してどの程度実際に完了できたかの値を活用し、作業阻害の発生事象や工程、場所などの事実情報を、 WMS(倉庫管理システム)などのシステムとスマートフォンなどの各種デバイスを連携、データを蓄積させ、解決策を迅速に考案、行動に移せるようにする。
そもそも計画値の設定が妥当だったかや、計画値とのずれを解消するための対処が適切だったかどうかについても見極められるようバックアップする。
従来は蓄積できなかった音声などの情報も各種デバイスと接続し、 事実情報をシステムに溜めていくことで、可視化できる範囲が広がり、 有益な情報もより多く入手することが可能になると見込む。
特定の工程で自動化を検討している場合、効果検証の計算根拠としてデータを活用することも想定している。
複数事象の因果関係を分析し、整流化を阻害している要因の予兆検知などを行うことで、人員の適切な配置といった、より効果の高い対処策をシステムが自動提案する。フレームワークスは「属人化傾向にある物流施設のセンター長をはじめ、 マネジメント業務の負荷軽減にも寄与できる」とみている。
PeakPerformPro画面イメージ
2月20~21日の「ロジスティ クスソリューションフェア 2024」で公開する予定。
(藤原秀行)※いずれもフレームワークス提供