公取委、大王製紙の物流子会社ダイオーロジスティクスに下請け法違反で再発防止勧告

公取委、大王製紙の物流子会社ダイオーロジスティクスに下請け法違反で再発防止勧告

外販の売上高目標達成へ業務再委託要請、「購入・利用強制」に該当と判断

公正取引委員会は2月21日、大王製紙の物流子会社ダイオーロジスティクス(愛媛県四国中央市)に対し、下請け法違反の行為を確認したとして、同日付で再発防止を勧告したと発表した。

公取委によると、同社は2020年11月以降、外販の取引拡大に向け売上高目標を設定。同社の中部支店支店長らがその金額を達成するため、21年1月から22年8月までの間、下請け事業者に、大王製紙グループ以外の企業から受託した業務をダイオーロジスティクスに再委託するよう要請していた。

下請け事業者2社が支払ったのは総額で6995万7800円に上った。

公取委はダイオーロジスティクスの行為が、下請け法で禁じている「購入・利用強制」に当たると判断。同社に再発防止策を講じることなどを勧告した。

ダイオーロジスティクスは昨年3月、再委託させたことで得た利益の相当額を2社に返金した。

(藤原秀行)

災害/事故/不祥事カテゴリの最新記事