地域医療や社会の存続目指す
エアロネクストは2月22日、兵庫県北部・但馬地方の地域医療水準向上などに取り組む特定非営利活動法人(NPO法人)「但馬を結んで育つ会」(兵庫県豊岡市)と2月21日に、日本の中山間地域における物流網維持などの課題解決に向け、ドローンを含む次世代高度技術を活用し、医療・福祉や地域社会の存続に必要な新しい物流インフラ構築で連携することを柱に据えた連携協定を締結したと発表した。
但馬を結んで育つ会は、医療・介護・福祉・行政などの関係機関が強力にタッグを組み、医療・福祉の包括的かつ継続的な提供体制を構築、地域住民が適切なサービスを切れ目なく効率的に受けられる環境を整備することを目指している。但馬地区に加えて、全国各地の機関と連携、活動を推進している。
連携協定に基づき、両者は今後、医療・福祉やその他サービスの充実と発展に寄与する新しい物流インフラを実現し、地域社会が存続できるようにしたい考え。
協定を締結したエアロネクストの田路圭輔CEO(最高経営責任者、左)と但馬を結んで育つ会・千葉義幸代表理事(エアロネクスト)
エアロネクストはセイノーホールディングス(HD)と組み、ドローンと陸送を組み合わせ、住民らへ適切なルートで品物が常に届くようにする新スマート物流「SkyHub(スカイハブ)」の普及に努めている。但馬を結んで育つ会とも協力し、この枠組みを実現させていくことを想定している。エアロネクストをはじめ関係者はドローンによる医薬品配送などを念頭に置いているとみられる。
(藤原秀行)