投入生産性が16%改善
浪速運送は5月30日、アパレルの仕分け作業効率を高めるため、仕分けAGV(無人搬送ロボット)「t-Sort」と連携するRFIDシステムを住友商事マシネックスから導入したと発表した。
浪速運送の柏の葉センター(千葉)は大手アパレルメーカー店舗向けの物流業務を担当。トータルピッキング後の店舗別仕分け作業効率化のため、既にt-Sortを採用していたが、さらに効率化を推し進めるため、RFIDリーダーを使ったシステムを取り入れた。
t-sort
RFIDリーダー
t-Sort投入部(赤丸部がRFIDリーダー)
従来はt-Sortへアパレル商品を投入する際、商品に付いているタグのバーコードをリーダーにかざす作業を行っていたが、タグがアパレル商品と袋の中に同梱されているため、バーコード面が裏を向いている際にタグを反転させたり、ビニール製の袋に光が反射してバーコードがうまく読み込めない場合に読み取り角度を修正、再読み込みさせたりする手間が発生していた。
そこで、手間の削減と作業効率向上のため、RFIDリーダーの導入を進めた結果、t-Sortへの投入生産性が16%改善。常時RFIDタグから発する電波をリーダー側が任意のタイミングで遮断可能な機能を持たせたことで、t-Sortのまとめ投入にも対応できるようになった。
今回のRFIDリーダーについては、物流会社向けの自動化設備・システム導入をコンサルティングする住友商事マシネックスが、マスプロ電工製リーダーを選定、納入した。
(藤原秀行)※いずれも浪速運送提供