売上高2兆円規模の国内最大ドラッグチェーン誕生見通し
イオンと同社系ドラッグストア大手のウエルシアホールディングス(HD)、同じくドラッグストア大手のツルハホールディングスの3社は2月28日、ウエルシアとツルハの経営統合に向け協議を開始すると発表した。
その前段として、3社は資本・業務提携で合意したと開示した。店舗の開発や商品調達、物流効率化、人材交流などの面で連携する。提携開始の時期など詳細は今後詰める。
イオンは現在、ツルハHD株式の約13.6%を保有している。3月5日までに保有するツルハHD株約7.3%をいったん野村証券に売却した上で、香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントからツルハHD約13.6%を3月13日に約1020億円で追加取得する。この時点でイオンがツルハHDの筆頭株主となる見通し。
その後、イオンはツルハHD約7.3%を野村証券などから再び取得、トータルで約27.2%に高め、ツルハHDを持ち分法適用会社とする予定。時期は明らかにしていないが、2025年ごろとみられる。
並行して、イオンがウエルシアHDとツルハHDを統合することを検討する。実現すれば売上高が2兆円規模に及ぶ国内最大規模のドラッグストアチェーンが誕生する。規模を拡大し、日本にとどまらずアジアでも存在感を高めていくことを目指す。
(藤原秀行)