庫内作業の画像データで迅速に検索、EC顧客などの問い合わせ対応迅速化想定
クラウド録画サービスのセーフィーとロジザードは3月22日、クラウド録画システムで撮影した動画データとロジザードが手掛けるクラウド倉庫管理システム(WMS)「ロジザード ZERO」の連携を開始すると発表した。
セーフィーは昨年10月、「202年問題」や現場の人手不足を受け、庫内作業の効率化・省人化がさらに強く求められているのを考慮し、同サービスとWMSを連携させるサービスを開始したと公表。
倉庫で消費者から問い合わせが入った際、セーフィーのシステムで録画したデータを使い、該当商品の検品の様子をすぐに振り返って問題がなかったかを確認したり、迅速に課題の原因の分析や対策を行えるようにしたりすることを想定している。
セーフィーは物流事業者やEC事業者にとっては、問い合わせから回答までのリードタイムを大幅に短縮できる上、作業の品質担保につながり、消費者や荷主の顧客満足度向上にも寄与できると強調。商品の破損や紛失が起きた際の原因をすぐに突き止められるようにする効果も見込んでいる。
SGホールディングスグループで3PL事業などを手掛ける佐川グローバルロジスティクス(SGL)の営業所で連携を実施している。今後、より多くの倉庫で連携を実現していくため、幅広い拠点で採用が進むロジザードと組むことにした。ロジザードとしても顧客の利便性を高められると期待している。
録画データと「ロジザード ZERO」を連携させることで、消費者から問い合わせが入った際に、該当商品に関わる出荷検品・梱包作業の様子を 1 クリックですぐに動画で振り返り、該当作業が正確に行われていたかを確認できるようになると効果を見込んでいる。
(藤原秀行)※いずれも両社提供