世界各国へ輸送、温室効果ガス排出削減寄与目指す
川崎汽船は4月1日、合弁会社を通じてカタールの国営エネルギー会社QatarEnergy(カタールエナジー)と新造17万4000㎥(メンブレン)型LNG(液化天然ガス)船4隻の長期定期傭船契約を締結したと発表した。
併せて、韓国のハンファオーシャン(Hanwha Ocean)と新造船の造船契約を結んだ。竣工は2027年を見込む。
QatarEnergyは世界最大のLNG生産者で、新造船4隻は世界各国へのLNG輸送に投入する予定。
新造船は排ガス再循環装置付きガス焚き低速ディーゼル機関「X-DF2.2 iCER」、主機シリンダーの可変圧縮機構「VCR」など省エネ技術を採用し、温室効果ガスの排出削減に寄与するとともに、幅広い船速域における低燃費運航を進めて環境負荷の低減を図る。
温室効果ガスを一層削減するため、将来はOCCS(CO2回収・貯留技術)を当該船に搭載するための技術検討を実施、船級協会から「OCCS-Ready notation」を付与される予定。
新造船主要目
造船所 |
ハンファオーシャン(Hanwha Ocean Co., Ltd.) |
竣工時期 |
2027年(予定) |
全長 |
約294.9m |
型幅 |
46.4m |
タンク容積 |
174,000㎥ |
推進機関 |
X-DF |
速力 |
19.5 ノット |
(藤原秀行)