レンゴーが福岡のバイオベンチャー買収、環境負荷低い航空燃料SAFの生産へ連携強化

レンゴーが福岡のバイオベンチャー買収、環境負荷低い航空燃料SAFの生産へ連携強化

脱炭素に貢献目指す

レンゴーは4月3日、バイオエタノールの製造を手掛けるバイオベンチャーのBiomaterial in Tokyo(バイオマテリアルイン東京、bits、福岡県大野城市)を買収したと発表した。

発行済み株式の60%を取得した。具体的な取得額は開示していない。

bitsは微生物や酵素を用いる技術を研究しており、食糧と競合しないバイオマスを活用して糖類やバイオエタノール、環境負荷の低い持続可能な航空燃料SAFなどを製造する技術に強みを持つ。

レンゴーは2027年にSAF用エタノールの原料生産を始めることを目指しており、同社傘下で特殊紙の製造を担う大興製紙が今年2月、bitsと提携してSAF向けバイオエタノールの生産実証事業を開始する方針を公表済み。

レンゴーがbitsを子会社にすることで、SAF生産開始のための技術開発で連携を強化する。

(藤原秀行)

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