広島地盤のフレスタ、ネットスーパーに10Xの運営システム「Stailer」導入

広島地盤のフレスタ、ネットスーパーに10Xの運営システム「Stailer」導入

初の「センター型」向けサービス提供

小売業のEC導入支援を手掛ける10Xは4月5日、同社のインターネットスーパー構築・運営支援システム「Stailer(ステイラー)」を導入している広島地盤の小売業フレスタ(広島市)がネットスーパー「エブリデイフレスタ」で、かねてより導入していた「お客様アプリ」に加え、スタッフ向けオペレーションシステムを4月6日に採用、システムを全面刷新すると発表した。

フレスタは創業130年を超える歴史を持ち、広島県を中心にスーパー64店舗を運営。全国的にも早い2001年にネット注文で翌日配送する生鮮宅配サービス「エブリデイフレスタ」を開始した。

「エブリデイフレスタ」は肉や加工食品なども含め約4000品目に対応。同社の物流センターから商品を宅配している。20年12月からは10Xが提供する「Stailer」を通じてモバイルアプリ(iOS/Android)を運営している。

新型コロナウイルス禍や生活様式の変化を経て、従来以上にネットスーパーの需要が伸びているのに加え、システムの老朽化と非効率な運営体制の抜本的な改善などを図ることも狙い、倉庫オペレーションも含めた既存システムのリプレイスを断行。センター型ネットスーパーにおけるスタッフ向けオペレーションシステムを加えた「Stailer」の全面導入に至った。

倉庫内の保管スペースを無駄なく活用し収納効率の最大化に寄与する、フリーロケーションを導入。無線ハンディターミナルを利用した入荷検品~出荷検品作業の実現によるペーパーレス化、賞味期限の管理による先入先出法での食品在庫管理などを実現した。

また、先行して提供していた「お客様アプリ」はWEBの刷新に加え、Stailerが従来持つクーポン機能や、新たな機能のサブスクリプション機能(月額課金で特定のサービスを提供できる)、予約商品などのサービス拡充を果たした。

従来のセンター型ネットスーパー向けオペレーションシステムは、倉庫内の什器管理を含む様々なオペレーションに関わる機能を包括的に含むため、システム刷新には大規模な投資が必要だった。

StailerはWMS(倉庫管理システム)自体は変えず、ネットスーパー運営に必要な消費者向けの買い物体験に特化した機能を提供し、大規模なシステム投資を行わずにネットスーパーの顧客体験を高められる。

(藤原秀行)

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