東京~大阪間で3拠点開設、車体と荷台の分離中に荷役作業可能
安田倉庫は6月29日、子会社の安田運輸がアートバンライン、富士運輸などと共同で、車体と荷台を分離できる「スワップボディコンテナ車両」を活用した実証実験を行ったと発表した。
「関東ゲートウェイ」と「コネクトエリア浜松」、「関西ゲートウェイ」の3カ所を中継場所として、異なる運送会社が各中継場所でスワップボディコンテナを交換しながら中継輸送を実施した。
3拠点のうち、安田倉庫が守屋町営業所(横浜市)を関東ゲートウェイ、茨木営業所(大阪府茨木市)を関西ゲートウェイとして提供。大手電機メーカー開発の運行管理システムを利用し、安田倉庫と安田運輸の荷主企業の東西間輸送と納品先への配送を行っている。コネクトエリア浜松は中日本高速道路(NEXCO中日本)と遠州トラックが共同で運営している中継拠点。
スワップボディコンテナ車両活用の概要図
スワップボディコンテナ車両は車体と荷台の分離中に荷役作業を済ませることが可能。ドライバーの待機時間減少による残業時間の削減や中継輸送による日帰り運行の実現、荷役分離効果による女性活用促進、労務環境改善による定着率向上などの効果が見込める。
さらに、マッチングプラットフォームのシステム開発導入などで東京~大阪間の幹線輸送のマッチングによる稼働率向上などの効果も期待できる。
加えて、荷役分離によりドライバーが輸送業務により集中できるため、輸送品質の向上や輸送の安全が確保され、CSR(企業の社会的責任)の向上を図ることも可能。
(ロジビズ・オンライン編集部)