東京流通センター、平和島の「物流ビルA棟」モデルルームを刷新

東京流通センター、平和島の「物流ビルA棟」モデルルームを刷新

バースゾーンへのライン引きや倉庫部へのラック設置などで利用の姿イメージしやすく

三菱地所系の東京流通センター(TRC)4月9日、東京・平和島で昨年8月末に竣工した地上7階建てのマルチテナント型物流施設「物流ビルA棟」(延床面積約6万1000坪)に関し、昨年12月に開設した同施設内のモデルルームを刷新したと発表した。

モデルルームはリース区画を活用し、実際の倉庫区画に事務所を造作。倉庫+α(オフィス・ショールーム・メンテナンス拠点ほか)のマルチユース事例、ラストワンマイル拠点に適する都心部への良好なアクセスなどを体験できるよう配慮している。今回、新たに3つのコンテンツを追加した。


物流ビルA棟の外観

TRCの物流拠点敷地は東京都心・羽田空港に近接し、首都高速羽田線の平和島出入口まで約1km、湾岸線の大井南出入口まで約3kmに位置。JRの浜松町駅から東京モノレールで10分の流通センター駅前に存在し、労働力確保の優位性が高い。その特性と合わせて物流ビルA棟で利用可能な最小約144坪~、標準約435坪の区画を用意しており、その区画内にオフィス・会議室などを造作した場合の利用イメージを体感できるようにしている。

また、モデルルーム区画内のバースゾーンについて、ラインを3パターン引き、実際に搬出入車両を駐車、利用する際のイメージを視覚的に想起できるようにした。ラストワンマイル拠点として重要な「車両の多数同時接車」を具体的に思い描くことが可能。

さらに、モデルルーム区画内倉庫部にラックを設置し、実際に倉庫として活用する際の動線や天井との位置関係など、利用の際の使い方をより具体的に考えられるようサポートしている。ラック配置の倉庫部からバース部を見渡せるため、物流ビルA棟が特徴として備えている倉庫奥行きの浅さを実感できるという。

他にも、3D図面を用いて計6パターンに及ぶ多様な倉庫利用の事例を紹介。物流ビルA棟を使う上でのメリットの一つと位置付けている「倉庫+αのマルチユース」を、より具体的にシミュレーションできる環境を整えている。


物流ビルA棟の概要

現在、TRCは平和島の自社敷地内に4棟の物流施設(総延床面積約12万坪)を運営・管理中。順次再開発を進めており、第1弾として物流ビルB棟が2017年6月に竣工、第2弾は隣接する物流ビルA棟が23年8月31日に完成した。

(藤原秀行)※いずれもTRC提供

物流施設/不動産カテゴリの最新記事