月面への輸送サービス商用化目指すispace, 三井住友銀行から借り入れで70億円資金調達

26年以降の打ち上げに充当

月面へ物資を輸送する「ペイロードサービス」の商用化を目指しているスタートアップのispace（アイスペース）は4月24日、2026年の打ち上げを予定している「ミッション3」と27年の打ち上げを計画している「ミッション6」の開発・運用に関する運転資金に充てるため、三井住友銀行から借り入れで計70億円を調達すると発表した。

4月30日付で短期・長期の借り入れを実行。その一部は同行からの既存借入金返済に伴う借り換えとなる。

70億円のうち、短期借入金（ブリッジローン）については、今後の期間満了に伴い金融機関とパーマネントローン化の手法について協議しているという。

ispaceは月面開発に向けた技術の品質改善サイクルを加速し、拡大が期待される市場需要の取り込みに注力するため、今後も様々な資金調達手法を活用し、手元資金の拡充と財務基盤の安定性を高めていく構え。

ミッション3とミッション6は水資源探査を中心とした月の情報収集と地球～月間の輸送サービス基盤整備が狙い。

■資金借り入れの概要

短期借入金（ブリッジローン）

長期借入金

■既存借入金返済の概要

（藤原秀行）