取扱量拡大目指す、今年12月開業予定
近鉄エクスプレスは5月2日、ベネルクスの現地法人「Kintetsu World Express(Benelux)」が、今後の航空貨物物量拡大を目指し、自社運営による航空貨物ターミナルを新設したと発表した。開業は今年12月の予定。
KWEベネルクスアムステルダム支店はオランダのスキポール国際空港から約10kmのエリアに第1倉庫(倉庫面積1万811㎡)、第2倉庫(4423㎡)を構えている。
新たな航空貨物ターミナルの開業に合わせて、第1倉庫にロジスティクス業務を集約し、オペレーション全体の効率化・最適化と航空貨物サービスの強化・品質向上を図る。
新ターミナルはスキポール国際空港貨物地区に存在し、航空会社の貨物施設に近く、利便性の高い点が特徴。航空混載貨物のULD(Unit Load Device)ビルドアップ・ブレイクダウンを開始し、幅広い貨物を取り扱う。
併せて、医療品の適正な流通に関するGDP認証の温調機能施設を設置し、高度な温度管理が求められる医療・医薬品。貨物のセキュリティー確保に向け、国際的なTAPA認証の取得を目指す。
新しい倉庫施設の建築には木材、環境負荷が低いXCarbスチールをそれぞれ利用し、屋根には太陽光発電設備を取り入れ、パネルを設置するなど、サステナビリティとエネルギー効率に配慮。完成時には環境負荷の低さを示すBREEAM認証のエクセレント評価を取得する予定。
(藤原秀行)
所在地 | Folkstonweg 65 1118LN Schiphol-Rijk |
賃貸人 | WDP Development NL N.V. |
面積 | 倉庫:9,175㎡ 事務所:735㎡ |
開業予定 | 2024年12月 |
外観イメージ(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)