保険商品開発などで利用普及後押し狙う
あいおいニッセイ同和損害保険は5月1日、ドローン物流を展開しているエアロネクストと資本・業務提携契約を締結したと発表した。
4月26日付で出資した。具体的な出資額は開示していない。
あいおいニッセイは、エアロネクストなどが主導し、地方でドローンなどを組み合わせて輸配送ネットワーク維持を図る「全国新スマート物流推進協議会」に参画、運送業界の課題解決に向けた検討を進めてきた。
エアロネクストがセイノーホールディングスなどと連携して展開している、ドローンと陸上輸送などを組み合わせた「新スマート物流」の普及を後押しすることなどを目指し、提携に踏み切ることを決めた。
具体的には、新スマート物流を実施する事業者ら向けの損害保険パッケージを開発、提供することなどを想定。ドローンが落下など万が一のトラブルを起こしても補償できるようにし、ドローンの利用普及を促進したい考え。
併せて、平時からドローンを活用する体制を整備することで災害時の迅速な対応を実現できるよう、エアロネクストと連携して災害時活用を踏まえたドローンの運用モデルを構築することも想定している。
保険パッケージの組成 【2024年度中】 |
荷物の一次集荷所の建設や、陸送、保管、ドローン配送中の荷物や機体の破 損をまとめて補償する、新スマート物流向け保険パッケージを組成 |
ドローンテレマティクス保険等の保 険商品・サービスの開発 |
管制から取得するデータを分析し、リスク実態に応じた料率設計を行うこと で納得感のある保険料の実現を目指す |
(藤原秀行)